プロセスワークを活用した組織開発とコーチング ~バランスト・グロース・コンサルティング

BGCTOHABGCとは

2017年3月28日 バランスト・グロースはバランスト・グロース・コンサルティング株式会社として生まれ変わりました。

バランスト・グロース・コンサルティング株式会社代表取締役の松田です。

右脳と左脳、精神性と物質性(経済性)、変革(Change)と変容(Transform)と進化(Evolution)の微妙なバランスをとりながら人と組織の物心両面における成長を支援したいという想いで「バランスト・グロース」という社名を付け、仲間4人で創業した2007年4月当時、日本には「組織開発」という言葉は殆ど存在しない状態でした。

しかし、通常の人材開発ではカバーできない、点と点をつなぎ線にする、線と線をつなぎ面にする「組織開発(OD)」「プロセスコンサルテーション」と欧米で呼ばれているものに大きな可能性を感じ、研究と現場での実践を繰り返しながら10年間進んできました。最初の頃は米国のODツールをひたすら知りたく、米国のカンファレンスに出向いてワールドカフェやフューチャーサーチといった対話手法の輸入に仲間と情熱を燃やしていました。そして、それがクライアント組織内の「対話の場」で機能するための調整やそもそも「対話の場」の設定に至るまでの進め方、組織開発的アプローチを選択すべき時とすべきでない時の判断、関係性を重視するアプローチと成果や戦略的思考を重視するアプローチのバランスについて、多くの失敗もしながら学んできました。その中では日本の組織開発の先駆者の一人である船川淳志さんを始め多くの諸先輩方の教えを受ける機会に恵まれたこと、クライアント企業の方々やパートナーシップを結んでいる研修会社の方々から組織の難問に挑戦する機会を頂けた幸運に心から感謝申し上げる次第です。

バランスト・グロースは当初より失敗をおそれない実験的な挑戦と学習を重視する組織を志向してきたため、設立3年目の2009年にはよりフラットな組織形態のLLP(有限責任事業組合)に移行しました。最近では階層型組織のアンチテーゼとして「ホクラシー」「コネクト企業」という分散的で柔軟な組織構造のほうが不確実な環境に対応するには向いているのではないかと注目されており、我々も直感的にそういう形態を選択しました。

そして独立系コンサルタントと企業内チェンジ・エージェント達が「より良い人と組織作り」の探求と実践を進めていくためのコミュニティーの世話人としての使命を果たすことを目指してきました。

図(独立系コンサルと企業内チェンジ・エージェントのCOP)

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一方でLLPという組織形態のデメリットとして、組織のエネルギーが短期的なことに向きがちで、長期的なこと:ソリューションの進化に向けた研究開発や顧客へのプロフェッショナルサービスのための組織インフラ充実などに向きにくいという弊害もあったことも事実です。そこで今回、新経営チームにより、顧客の人と組織の可能性を引き出すために、従来の組織開発コンサルティングにとどまらない統合的なサービスを提供するためにバランスト・グロース・コンサルティング株式会社として再スタートすることに致しました。

西田徹(取締役):リクルートにて組織診断の開発、ニューヨーク大学(NYU)にてMBA取得後ボストン・コンサルティング・グループで戦略コンサルタント、eメールマーケティングのベンチャー企業カレンにて経営に携わった後、経営戦略・マーケティング領域の研修講師を長く経験。新会社ではマーケティグと知の情報発信領域及びイノベーション経営戦略領域の知の進化の役割を担う

寺西厚人(取締役):NTTの新規事業企画、海外駐在を経て、教育系ベンチャー企業だったグロービスに参画。執行役員として研修事業および人事含むコーポレート機能を統括。その後は中堅コンサルティング会社の人材開発事業立ち上げに社長として参画、事業を軌道に乗せる。創業期から中堅企業へと企業が成長していく過程で、必ず組織が直面する組織化の壁を乗り越える経験と、組織の人の面倒見の良さと三方良しのバランス感覚を新会社に持ち込む役割を担う

松村憲(取締役):個人と集団の変容心理学である「プロセスワーク」の日本における第一人者の1人であり、マインドフルネス瞑想の指導経験も豊富。バランスト・グロース内の人材・組織開発を担当する他、バランスト・グロースのソリューションにプロセスワークを応用して進化させる役割を担う

山碕学(取締役):京都工芸繊維大学工芸学部生産機械工学科 卒業後、国内系コンサルティングファームにて大企業から中小中堅企業の事業変革/営業変革に携わると同時にエグゼクティブ・コーチとしても活躍。新会社では戦略実行コンサルティング事業及びコーチング事業強化、そして社内ムードメーカーの役割を担う

スティーブン・ストークボーダー博士(顧問):米国プロセスワーク研究所の元CEO。世界最高のプロセスワーカーの1人であり、プロセスワークのビジネスへの応用の第一人者(組織開発・エグゼクティブコーチング)。新会社の顧問に就任し、新会社の展開する組織開発リーダー養成講座及びクライアントに対する組織開発プロエジェクトに対するメタコーチとしてソリューションの進化させる役割を担って頂けることになりました。

その他、全てのメンバー・関係者のご紹介はメンバー紹介ページをご参照頂ければと思いますが、これからもより一層、顧客企業の方々やパートナー会社の方々、独立系コンサルタントの方々と「人と組織の力を引き出し育む」ための知の探求と実践の場を充実させて行く所存ですので、暖かくお見守り頂けましたら幸いです。

2017年3月末日 
バランスト・グロース・コンサルティング株式会社
代表取締役社長 松田栄一