グループシンク(集団浅慮)

グループシンクとは1972年に社会心理学者のアーヴィング・ジャニスが提唱した概念であり、「集団で決めた事柄が大きな過ちにつながる」現象を指しています。 【ジャニスの提唱した概念】 ジャニスは、グループシンクには8つの症状があるとしました。 症状1:自分たちは絶対に大丈夫という楽観的な幻想 症状2:外部からの警告を軽視し、自分たちの前提を再考しようとしない 症状3:自分たちが正しいのは当然とし、倫理や道徳を無視する 症状4:外部の集団への偏見・軽視 症状5:異議をとなえることへの圧力 症状6:疑問をとなえることへの自己抑制 症状7:全員一致の幻想 症状8:集団の合意を覆す情報から目をつぶる ジャニスは上記の8個の症状が、以下の8個の結果につながるとしています。 結果1:代替手段が十分に検討されない 結果2:目標が十分に吟味されない 結果3:決定した案が持つリスクが検討されない 結果4:初期に取り除かれた代替案が再考されない 結果5:情報収集が不十分 結果6:手元にある情報を偏見に基づいて分析する 結果7:うまくいかなかった時の二の矢、三の矢があらかじめ検討されない 結果8:最終的に成功確率が低下する 最後にジャニスはグループシンクを避けるための6つの対策を提唱しています。 対策1:リーダーはメンバーひとりひとりに批判的な目を持つ役割を割り振る 対策2:リーダーは自分の意見や予測を最初は言わないようにする 対策3:それぞれのメンバーはグループの意見について信頼できる外部の人の意見を求めるようにする 対策4:外部の専門家をグループの議論に加える 対策5:最低1名のメンバーが「常に反対する」役割を担う 対策6:リーダーは外部からの警告を検討する時間をあらかじめ確保する