これまでに企業の経営立て直しと新規事業立ち上げをいくつも手掛けてきたオムロン株式会社の竹林一氏。氏にそのノウハウの真髄についてお話を伺っていくシリーズです。
この第3部では、企業における人材の4つの役割(起承転結)と、イノベーションにおいて「軸」を創る「承」人材の重要性について語っていただきました。
「起」人材:0から1を創る。極めて個性的で、大企業組織にはなじめない場合も多い
「承」人材:前工程で作られた1(もしくは0.N)をもとに、軸を作り、グランドデザインを描く
「転」人材:MECE分析など行い、事業計画を作成し、KPIを設定する。リスクを分析する
「結」人材:実行フェーズをにない、QCD(品質・コスト・デリバリー)に責任を持つ
- 大企業では「転」「結」人材が中心だが、「承」人材もいると良い
- ベンチャーとの連携においては、ベンチャー側にも「承」人材の存在が望ましい
- 両方の「承」人材の持つ「軸」が、互いに補完し合うことがベスト
- 「転」人材の「承」へのチャレンジ