「イノベーション」というテーマを進めようとする時、「人間関係の調整が最も厄介だ」という話をよく聞きます。 異なる立場を歓迎して対話お促し、今ここで確かに生まれようとしている何か(イノベーション)を浮上させるには新しい時代に必須の「対立を歓迎するリーダーシップ」が欠かせないのではないでしょうか? 今回は書籍の事例なども参考にしつつ過去のビジネス分野における成功の背後にあったであろう、対立とその扱い方に焦点を充てていきます。
【ゲストスピーカー】高瀬進さん 神戸大学大学院経営学研究科 研究員。(一社)日本エフェクチュエーション協会理事。(一社)御屠蘇普及協会代表理事。1970年東京都生まれ。1994年神戸大学工学部システム工学科卒業、2013年同大学大学院経営学研究科博士課程修了。博士(経営学)。山口大学技術経営研究科、京都大学経営管理大学院を経て、現職。専攻は、アントレプレナーシップ、ハイテク・大学発ベンチャー。日本における黎明期のラクロス普及、大学運営支援会社のスタートアップを手掛ける。その後、ベンチャー研究に従事し、熟達した起業家の意思決定の特徴であるエフェクチュエーションの日本への導入に尽力する。レスキューロボットの事業化、NCAA日本版導入のアクションリサーチ等を手掛ける一方、近年は、「起業家的研究者」として、内部者アクションリサーチに関する研究も進めている。著書に『大学発ベンチャーの起業家の熟達研究』、翻訳書にデイビッド・コフラン他著『実践アクション・リサーチ』などがある。